自分は作家になりたい人間で、昔、黒歴史のような作品を描いて以来、自信なくして書けなくなっていた。また、書いても、最後まで完結させることができなかった。
小説の書き方本も沢山読んだ。今、面白い状況が起きていて、小説よりも小説の書き方本のほうが人気なんじゃないのか?と思うくらい書き方本が出版されている(皮肉なことに)。
その中でも、現状、最もまとまっているなと思っているのが『工学的ストーリー創作入門』。出版社のフィルムアート社は書き方本に力を入れていて、自分はフィルムアート社に貢ぎまくっている。ここから出る書き方本、著者が違う本でも一貫性あるから複数冊読んだほうが理解深まるのでオススメ。
で、なぜ、自分が最後まで完結させられなかったかといえば、行き当たりばったりで書いてたから。こういう書き方を「パンツィング」と呼ぶらしくて、一部の天才は可能ならしい(スティーヴン・キングなど)。しかし、常人が行うには愚かだとこの本は断言している。
自分がこの本で感動した、ストーリー構成の方法を簡単に紹介してみたいと思う。
1 四部構成
2 (必要最低限の)五つの転換点
売れている小説や映画は大抵、四部構成になっているらしい。
特に映画の脚本は、この四部構成(厳密には三幕構成だけども、第二幕を二分割できるので、結局は同じ意味合いになる)で脚本を書くというのが「決まりごと」のようになっているそう。いわば、穴埋めゲームのようにでもなっているのだろうか。
実際、構成が分かれば、「ああ、ここが転換点ね」などと、小説や映画の見方も変わってくる。自分は変わってきた。
1 四部構成
パート1 設定(無自覚):ストーリーの初め~約25%地点まで。主に、主人公の紹介と舞台設定を済ませる。約25%地点で、主人公の敵対勢力の全貌を見せる。
パート2 反応(驚き):約25%~約50%地点まで。主人公は新たな状況に直面して反応はするが、まだ積極的な行動は起こさない。迷い、ためらい、考える。
パート3 攻撃(集中):約50%~約75%地点まで。主人公は大勢を立て直し、強くなっていく。目の前にある障害と戦う。
パート4 解決(勇気):約75%地点~終わりまで。主人公が如何にゴールに達成するかを描く。
「うわ!単純!」って思った人がいるだろう。正直、良い意味で単純だと思う。これなら自分にも作れそうだ!と自分は思った。
ちなみに「敵」という表現は、アクションやミステリーであれば敵とそのまま捉えてくれても良いが、ドラマなどの場合には適宜「敵」に値する言葉に置き換えてもらえればオッケーで汎用性が高い。
次。
2 (必要最低限の)五つの転換点
1 オープニングのフック(つかみ):ごく序盤で、読者の関心を引くつかみの出来事。不安を緊張を与える。敵対者の伏線でもある。
2 プロットポイント1:約25%地点。主要な敵対者の全貌を見せる。敵の要求を明らかにし、主人公の望みとどう矛盾するかを示す。
3 ミッドポイント:約50%地点。主人公や読者の体験や理解を変える新情報の提示。
4 プロットポイント2:約75%地点。ストーリーで最後に提示される新情報。主人公が戦士から英雄に変わり、殉教者のように命を賭け、なすべきことをしようとする。
5 エンディング:プロットポイント2を過ぎてから。話を終わらせる。
これも単純だということで、自分はビートシート(ストーリーのひとまとまりを簡単に書くためのシート)のテンプレートをEvernoteで作成した。一部15シーン、計60シーンの、転換点の位置も記入済みのビートシートテンプレの一部。



これ、もしや、転換点となる大きなイベントをまずはじめに作って、その間を埋めていくようにストーリーを作ればスムーズに完成するのでは?と思い、そう単純にはいかないけど、大体そのような作成方法で、自分は一作品のビートシートをおおよそ作り上げた。
そして書き上げ、第一回令和小説大賞に応募した。
今では駄作だと思っているが、書き上げられたのは大きな一歩。
たとえ、こういう風に構成や転換点等を作ったところで、出来上がるものがありきたりになるものではないんだから(当然、その他の要素で計り知れないほどの差が出る)、従ってみようかなと思えるくらいの説得力がある本。
「映画や小説の見方が変わってきた」と先のほうに書いたが、『こちらあみ子』の記事も四部構成になっているか探りながら再読した。
何%地点で、というのはこの本にあるほど正確ではないが、大雑把には四部構成になっていたように思う。
本書では物語には「六つのコア」があると主張しており、この記事では、その内の一つ、「ストーリー構成」の必要最低限のことしか書いていない。もっともっと細かく論理立てて書かれてある。
小説執筆に興味あれば読んで損はないイチオシの一冊。
この本で一番感動したのが、登場人物の作成方法だったので、次の記事にする。
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