昔、友人と、初対面で人に聞きにくいことを聞く人の話をした。
年収、病歴、学校を辞めた理由、そのどれでもなかった気がするが、とにかく、そういう人がいるということを友人が言ってきた。
「ええ!? そんな人いるかあ!?」
飛び降り王子はそのような反応をした。
「いるって! 悪気なく無邪気に聞くようなタイプ! 世の穢れをまだ知らない素直なタイプの人にいる!」
「まあ、確かにいるかもしれない、かなあ」
と応えつつ「もしかして、俺がそうなのではないか?」と思い、ギクリとした。この会話以来、聞きにくいことを聞くことになるべく気を付けている。感謝である。
また、聞きにくいことを聞いてくる人に対しても、少し嫌な感情を抱くようになった。五年ほど前、婚活サイトで知り合い、結婚した美容師の女性(勿論、王子以外の人と)に今でも散髪してもらっている。
婚活アプリで「今から美容室来てくれたら安くしますよ」と言われたので、散髪がてら会いに行ったのが初対面。
「仕事は何をしているんですか?」
を、席に着いてすぐに聞かれた。
美容室の一客としてならまだ分かるが、婚活サイトで知り合っている以上、いきなりそれはなくないかと感じた。
その後、焼肉屋で初デート。
そこでも王子の過去について色々と詮索してくる。
加えて、職場の人への文句が凄く、恐怖を感じたので「この人はないな」と思った。それでも、なんだかんだ腐れ縁で、今でも続いている。
前職を退職した時なんか「お金大丈夫なの!?」と直球で聞かれた。
確かにその時はもう「出会ったばかり」ではないが、それでも聞かれたくないので「貯金沢山して札幌来たから大丈夫!」と誤魔化した。「親に頼っている」なんて言ったら、他人に厳しい彼女になんて思われるか怖いのだ。
飛び降りのことは、彼女に話していない。
アルコール依存で入院の時は、医師、看護師、PSWには気楽に伝えた。
もう一人、仲良くなった患者さんにも話した。
ランニングが趣味だと伝えておいたのだが、
「ランニングしてる割には随分と脚細いですね」
と、短パンから伸びるふくらはぎを見られて言われたのである。
「若い頃、五階から飛び降りたんですよ。それで寝たきりになって一気に細くなって。引きこもってた時期もあったので、運動してもなかなか戻らないんです」
すると「ええ!?」「自殺ですか!?」「自殺とか怖い」「夢にまぐさん出てきますよ」という反応。飛び降り王子ネタも話したら「そりゃドン引きされますよ」という。
飛び降り王子と呼んで、と伝えたキャバ嬢は若かったからドン引きされたのも分かる。
だが、彼は三十八歳。
その年齢にもなれば、周りに自殺した人がいても不思議ないと思っていたので、意外な反応だった。
正直、今では誰にバレても良いとさえ思っているのだが、どこの誰が拒絶反応を示すか分からないなと再確認した。
なので、たとえ婚活サイトで知り合ったとしても、人の過去を詮索しては決してならない。
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