先月、傷病手当金を打ち切った。
その後、失業手当に切り替えた。
同時にではないが、両方とも貰えるとは、日本の労働者は随分と手厚く守られているのだなと感じる。これで、根本の労働環境自体が改善されれば言うことなしなのだが……。
短時間バイトなら失業手当を貰いながら働けるので、現在、コンビニバイトをしている。
飛び降り王子のコンビニ歴は長い。
飛び降り後、大学院を中退し、実家に戻り、鍼灸院での数年間の治療を経て、後遺症も良くなった。
うつ状態も良くなっていた。
が、それよりも社会から長く離れていたことによる自信欠如、臆病風の方が致命傷だったのだと、今になっては思う。
いざ働く気になっても、まず、どこに相談して良いのか分からなかった。
特に地方の引きこもりの人は、王子と同じような思いをしているのではないか?
初め、地元の若者サポートステーションなる場所に行ったのだが「まぐさんは何でも出来るでしょうから」という扱いをされた。
???
参加してすぐ分かったのだが、常用漢字を読めない等の知的な面、全く人の目を見て話せない等の対人面に大きな問題がある人たちの集まる場所だったのだ。
自分の居る場所ではないなと感じて、一回で行くのを辞めた。
だからといって、仕事の全く出来ない王子にいきなりハローワークはレベルが高すぎる。
そのくらい社会が怖かったのだ。
王子を社会復帰させてくれる適切な場所がない……。
うつ病とその薬と若さによる経験不足が、業務遂行能力を著しく損ねていたのだろう。加えて、そうした状態での失敗の繰り返しが過剰なまでに自信を奪っていたのだと今では思っている。
現在では、前職のコールセンターで人よりも仕事が出来たという成功体験がある。
そのため、今、社会に怯え気味なのも一時的なもので済むだろう。
すぐに立ち直るはずだ。
話を戻す。
ジョブカフェの相談員さんが親身に相談に乗ってくれる良い人だった。
職業適性検査を紹介してくれたり、簡単そうな短期契約の仕事の斡旋等をしてくれたり、少しずつ自信を取り戻させてくれて、今でも恩人だと思っている。
結果的にはジョブカフェに頼らず、自分で求人を見てコンビニのバイトに応募、無事採用された。
そのバイトで金を貯めて札幌に戻ってきた。
まともに就職をして自立するぞという野望を抱いて。
ところがなかなか上手くはいかない。
札幌で初めに就職した塾はデタラメな求人情報のブラック企業ですぐ退社。
そしてまたコンビニバイト……。
コールセンター。
またコンビニバイト……。
底なし沼なのか!
そういえば「作業所」と呼ばれる場所がある。
「就労支援継続A型・B型」という、精神疾患等を抱えた人の就労訓練の場となっているところのことである。
当時の精神科医にそうした場所を紹介されなかったということは、王子は案外まともに見えていたのだろうか?
底なし沼にハマって抜け出せない。
それがあの頃の王子の自尊心だったように思うのだが……。
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