水産都市・ひとひらを舞台に、七人の闇を抱えた人物たちが織りなす悲壮なSF群像劇。
川端健人:探偵。豪胆な性格。
藤井遙:マッサージのアルバイト。美声の持ち主。大腸の奇病で死を宣告される。
大道(おおみち)蓮:健人の親友。ひとひら大学の学生。実家が名馬を輩出した名門の牧場。マグノリアという立派な家を川端健人・寺原杏とシェアしている。
寺原杏(あんず):売春で生計を立てている美女。健人に恋心を寄せている。
山田弘寿:小説家。大腸の奇病で死を宣告される。
三上雄平:新興宗教団体「海の教団」の教祖。昔、健康食品会社クローリスコーポレーションを経営していた。
小川沙羅:三上雄平の義娘。「海の教団」の会長補佐を勤めている。
藤井叶向(かなた):藤井遙の母。謎の自殺を遂げている。
あらすじ
藤井遙が大腸の奇病の参考にならないかと図書館に行った時、母・叶向の著書を見つける。
その著書から母の自殺について何か分からないかと、遙は川端健人の探偵事務所に赴く。
不倫調査等ありきたりな依頼ばかりに飽き飽きしていた健人は、その依頼を格安で受け付ける。が、遙の母・叶向の著書を頭の良い大道蓮に読ませて、自分は競馬に行く。
そこでドレスコードの小川沙羅をナンパし、連絡先を交換する。
競馬の帰りの地下鉄で、健人は浮浪者のような山田弘寿に出会い、マグノリアに連れて帰る。
マグノリアで待っていた寺原杏は、当初、臭い山田を嫌悪するも、入浴させて綺麗になった姿を受け入れる。
健人・蓮・杏・山田の四人で麻雀を始めるのだが、山田が「手品を使える」と言い、その通りに健人がアガり牌を振り込む。
偶然だということで誰も信じていない山田の手品とは一体何なのか?
三上雄平はある何かを探しているのだが、地下鉄で健人を見て「ついに見つけた」と狂喜乱舞する。
三上の目的は何なのか?
当初はバラバラだった事件たちが交錯していく……。
第一章 ひとひらの憂うつな人々
プロローグ:魔法使いの弟子
- ひとひらの夏の終わり(沙羅)
- A jewel in a dunghill(三上)
- 姿を変える街(健人)
- コバルトブルーの灯火(健人)
- 追跡者/風前の灯火(遥)
- 神の力/人の力(遥)
- Impression/Depression(蓮)
- 滅びゆく血筋(健人)
- Humpty Dumpty(山田)
- マグネット/マグノリア(杏)
- Straight Girl(杏)
第二章 緩やかに動き出すシルエット
- Punch-Drunk Love(蓮)
- ハルシオン(蓮)
- 剣樹刀山(健人)
- セロトニン/メラトニン(蓮)
- 自己同一性(山田)
- No.2838(山田)
- 退行(沙羅)
- 誘惑(沙羅)
- Brother’s keeper(健人)
- 世界の意志(蓮)
- Calling on Mary(蓮)
第三章 感情労働
- 家族(のような)(健人)
- 海に帰る意志(健人)
- 同情のモンスター(杏)
- バージンロード(杏)
- Peace of World(遥)
- ミイラにならないミイラ取り(健人)
- 墜落する渡り鳥(遙)
- 遥か/彼方(山田)
- Heart’s Cry(沙羅)
- ガラスのコラーゲン(山田)
- Mystical experience(三上)
第四章 悪戯な時間
- Stray Cat(杏)
- 群像劇(杏)
- Bold Ruler(三上)
- また一匹のStray Cat(沙羅)
- Silent Witness(三上)
- パズルのピース(遥)
- 愛のはけ口(三上)
- 水晶体(健人)
- トリガー(沙羅)
- 同工異曲(沙羅)
- Complex(杏)
- Roman(山田)
- 椅子取りゲーム(山田)


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