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  • ある滑稽な飛び降り自殺未遂者の追憶

    目次 『ある滑稽な飛び降り自殺未遂者の追憶』

ある滑稽な飛び降り自殺未遂者の追憶

29 死に至る病

2020.10.19 magu1006

 もう昨年の十一月の話になる。 数年間連絡を取っていなかった元カノからいきなり電話が来た。 珍しいなと思い、電話に出た。「ずっと連絡してなかったのに電話に出てくれるなんて本当に優しいね」などと褒めてくる。何だか気持ちが悪…

ある滑稽な飛び降り自殺未遂者の追憶

28 さかしま

2020.10.19 magu1006

 もし、地球が滅亡するのなら、うつ病人はどのように振る舞うだろうか?『ダンサー・イン・ザ・ダーク』で有名なラース・フォン・トリアー監督の映画『メランコリア』は、この問いについて描いている。 内容を簡単に伝える。 惑星メラ…

ある滑稽な飛び降り自殺未遂者の追憶

27 カウンセラーを名乗るのに資格は不要。

2020.10.19 magu1006

 飛び降り王子は日本が嫌いだ。 社会保障を一般の人よりも遙かに受けており、それには感謝するが、それでも嫌いだ。 王子が病んでしまったのは「日本の文化に起因するところが大きい」と考えているからである。 前回に書いた日本の「…

ある滑稽な飛び降り自殺未遂者の追憶

26 一階

2020.10.10 magu1006

 エドワード・T・ホールは世界の文化を「高コンテクスト」と「低コンテクスト」に分類した。前者はいわゆる「察する文化」で、後者は「言葉にする文化」のことだ。  日本はもちろん、前者に属する。 他、昔の中国、アラブ諸国、ギリ…

ある滑稽な飛び降り自殺未遂者の追憶

25 底なし沼

2020.10.10 magu1006

 先月、傷病手当金を打ち切った。 その後、失業手当に切り替えた。 同時にではないが、両方とも貰えるとは、日本の労働者は随分と手厚く守られているのだなと感じる。これで、根本の労働環境自体が改善されれば言うことなしなのだが……

ある滑稽な飛び降り自殺未遂者の追憶

24 ゼロ

2020.10.10 magu1006

「恥の多い生涯を送って来ました」『人間失格』の冒頭である。 この小説の上手いところは「自分のことが書かれてある!」と読者に思わせる点だという論評を読んだことがある。 飛び降り王子は自分のことだとまでは思わなかったが、二カ…

ある滑稽な飛び降り自殺未遂者の追憶

23 友情・努力・勝利

2020.03.06 magu1006

「元気があれば何でも出来る」  言わずと知れたアントニオ猪木の名言だ。  現在、長い抑うつ状態の飛び降り王子には身に染みる言葉である。長いうつ状態のせいで、本エッセイの更新も滞ってしまっていた。  本エッセイは複数のサイ…

ある滑稽な飛び降り自殺未遂者の追憶

22 自己診断

2020.01.16 magu1006

 出生前診断は子どもを産むかどうかの決断に関わる。  障害があれば、産む・産まないという決断ができるから。  しかし人間、いつ障害者になるか分からない。  人生の途中で障害を負うことを「中途障害」と呼ぶ。  飛び降り王子…

小説の感想

『むらさきのスカートの女』今村夏子著 感想

2019.12.23 magu1006

※ネタバレあり。  今村夏子の芥川賞受賞作。  むらさきのスカートの女とは、スカートの中の女だ。 スカートの中のようにその本性を見せることがない。 著者はどのような意味を込めて「スカート」と書いたのだろう? 「信頼できな…

ある滑稽な飛び降り自殺未遂者の追憶

21 這わせる視線

2019.12.19 magu1006

「おい、てめえ、ガン飛ばしてんじゃねえよ」  という不良おなじみの台詞がある。  日本では人と目を合わせることがあまり良いこととされていない。  視線が合ったら思わず逸らす人、多いでしょう?  外国人は公共の場で日本人と…

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