1-5 追跡者/風前の灯火(遥)
地下鉄南北線でひとひら駅から北に三駅進んだところが、ひとひら大学附属病院前駅である。自然と融合した附属病院はオフィスビルだと言っても誰も疑わないほどの幾何学的な高層建築物で、孤高にそびえ立っている。 幼い頃から虚弱体…
感じたものについて綴っていきます。
声だけの女
地下鉄南北線でひとひら駅から北に三駅進んだところが、ひとひら大学附属病院前駅である。自然と融合した附属病院はオフィスビルだと言っても誰も疑わないほどの幾何学的な高層建築物で、孤高にそびえ立っている。 幼い頃から虚弱体…
声だけの女
洞窟を潜り抜けて外へ出ると、健人の一番好きなコバルトブルーに街が灯っている。「いいぞ、もっと泣け。痴話喧嘩して出てきたように見えて都合がいい」「じゃあもう泣かない」 周りを見渡しても二人が見つからない。タクシーを拾っ…
声だけの女
ひとひらの歓楽街あるままは、国内外から多くの人が押し寄せる国内屈指の観光地である。 駅から地上に上ると、種々雑多な人々でごった返すあるまま交差点に出る。 その一角にあるビルには巨大なマンボウの看板が掲げられている。ある…
声だけの女
「社長、神林《しんりん》駅の件は検討していただけたでしょうか?」 海の教団の教祖・三上雄平は、古谷《ふるや》鉄道の社長・古谷修《おさむ》と二度目の交渉に臨んでいた。ひとひら駅併設のタワービル内にある古谷鉄道本社の社長室内…
声だけの女
ひとひらの街はゴーラス海に面している。 人々は豊富な海の幸に恵まれたこの海の幸運を愛し、敬い、そして感謝している。また、ある人はその神々しさを崇拝し、ある人は擬人化して友のように喋りかける。 その崇拝している団体の一つ…
声だけの女
もう十八歳を迎えた藤井遙は、おてんばの時分からずっと魔法使いに憧れ続けている。「ケンケンパ!」は彼女が昔、編み出した呪文の名前の一つである。 憧れている理由は幾つかある。 まず、ここ、水産都市・ひとひらでは漁師をして…
声だけの女
水産都市・ひとひらを舞台に、七人の闇を抱えた人物たちが織りなす悲壮なSF群像劇。 川端健人:探偵。豪胆な性格。藤井遙:マッサージのアルバイト。美声の持ち主。大腸の奇病で死を宣告される。大道(おおみち)蓮:健人の親友。ひと…
小説の感想
※ネタバレあり。 第56回文藝賞受賞作。 タイトルの「かか」とは母のことである。 方言のような「かか語」という独特な文章で書かれているので、一般的には読みにくい。読者を選ぶ作品だろう。しかしながら、表現力は素晴らしいも…
小説の書き方本関連
前回の「ストーリー構成作成」の続きで、今回は「登場人物創作方法」の話。 自分は登場人物作成が本当に苦手で、リアリティある人物を作れなくて機械的になってしまうし、作った登場人物に親近感抱けないし、会話文はどの登場人物も似…
小説の書き方本関連
自分は作家になりたい人間で、昔、黒歴史のような作品を描いて以来、自信なくして書けなくなっていた。また、書いても、最後まで完結させることができなかった。 小説の書き方本も沢山読んだ。今、面白い状況が起きていて、小説よりも…
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